いなたいショーケース

反射的に投げ込んでいく実験です

さよなら惑星、さよならシェアハウス

ついついたくさん買ってしまったお米は、なかなか減らないもんです。


3月末。

豊島区の西側に位置する南長崎のシェアハウス「惑星ストレームホルン」が解散しました。住人が入れ替わり立ち替わり変わる中で、ぼくは解散前最後の住人の1人になっていました。

シェアハウスの歴史は、元同居人である小川光一くんのブログにある通り2012年から始まります。こう見ると歴代の住人が映画カメラマン、音楽家、旅人など、いわゆる普通に企業に勤めるサラリーマンが本当に少ないのに驚きますが、よく言われる「住まいがライフスタイルを体現する」といういい例かもしれないですね。


最後に住んだのは5人。

全員で顔を合わせたのは年に数回程度。全員仕事時間がバラバラで帰宅時間もほとんど合わないために、ひょんなタイミングで全員が集まってしまったら、ほぼ強制的にみんなで飲みに行くことがお決まりでした。だいたいほかの人が夕飯を食べ終わった時に限って誘いがやってきたものでした。

お世辞にもおしゃれなシェアハウスライフではありませんでしたが、家族みたいな暖かさと、いつまでも学生であるかのような青臭さと、それぞれの目標に向き合う純粋さにあふれた、最高の家。

そして、最高のメンバーだったと思います。

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* そもそも自分がこの家に来たのは2014年の年末。4月に大学を休学し、大阪で半年間インターン生活をした後に、東京に戻ってきてからのことでした。

当時は都内のアポ現場に取手のアパートから通っていて、たまたま光一くんと連絡をとっていたら、現場とシェアハウスが徒歩10分ほどの近さという事実がわかり、そこからとんとん拍子に入居が決まりました。

茨城の大学を出てから、ふらふらと飛び回りさまよっていた自分が、大宇宙TOKYOで最初に着陸したのがここ、「惑星ストレームホルン」でした。

何日もロケで家に帰ってこなかったり、仕事を辞めた途端に放浪し始めて旅先でお金を稼いだり、毎日日本全国で防災の重要性を訴えたり、自分らしい生き方をひたすら考えたり。そこには、およそ一般的な社会人とは異なった様々な働き方をしている生き物が、まっすぐに生きていました。

そんな星で生活していたら、普通の大学生だった自分は「新卒フリーランス」という、ちょっぴり珍しい生き物に進化していました。きっと知らず知らずのうちに、いろんな影響を住人から受けていたんだと思います。

この一年での本質的なパワーアップは自分でも確認できていないですが、もうすぐ何か芽生えるかなーと思いつつ、せっせと働く毎日です。

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** シェアハウスが解散して3週間。 今振り返ると、惑星ストレームホルンは、ぼくにとってただの住居ではなく、自分らしい生き方を考えられた場所でした。

そして、プライベートは一人でいるのが好きだったぼくが、「だれでも集まることのできる、暖かい場所でまた暮らしたい」と思えるようになったことが、1年ちょっとの共同生活で一番の宝物です。

いつか、美味しい串焼きを出すいつもの居酒屋に集まって、みんなで近況報告しあう日が来るのが楽しみです。

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最後に

◯元同居人、小川光一の著書『あの街に桜が咲けば』の電子書籍版がリリースされました!熊本が大変な状況のこんな時ですが、大切な誰かを守れるようになるために。 Amazon kindle( http://goo.gl/2JKtq5 ) 楽天 kobo( http://goo.gl/ziuQZB ) 紀伊國屋書店 kinoppy( http://ow.ly/10vqpy )

◯同じく元同居人、網倉彩人が兄弟で取り組んでいるプロジェクトが、クラウドファンディング挑戦中!(現在残り7日で達成率95%!) 「アフリカのマリ共和国で綺麗な水の出る井戸を作りたい!」 https://readyfor.jp/projects/africa_clear_water_project