いなたいショーケース

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【震災】安田菜津紀さんの写真展に行ってきました

昨日15日に、小川町のオリンパスプラザで開催中のフォトジャーナリスト・安田菜津紀さんの写真展に行ってきました。 安田さんはカンボジアを中心に東南アジアやアフリカなどの貧困やAIDS問題の取材、そして東日本大震災後には岩手県陸前高田市で、災害復興の様子を記録されている方。個人的にはカンボジアつながりでWorldFutの報告会にゲストでお越しいただいたり、一度ぼくが陸前高田に伺った時に偶然お会いしたりと、勝手にご縁を感じています。

安田菜津紀 写真展「それでも海で」 - 陸前高田 潮騒と共に -|オリンパス 東京は本日16日まで。24日からは大阪で展示されているようです。

 

今回の写真展のタイトルは「それでも海で -陸前高田 潮騒と共に - 」。

津波により家も漁船もすべて流されてしまった漁師さんたち。 割れた大地や、あたりに転がる家財や漁具。 さぞかしみな海を恨むだろうと思っていたが、あれから2年。 「それでも」浜人は海に戻ってきた。

震災後もいくつもの災害が重なり、越えなければいけない障壁が多くありながらも、 なぜ漁師さんたちが海に戻ってきたのか。 安田さんは実際に漁船に乗り、その理由をカメラに収めようとシャッターを切り続けたそうです。

 

写真展では船ごとに漁の様子が展示されていて、併せてその船を持つ漁師さんの家族やその仲間たちのエピソードが語られています。 展示されている写真からは海の男たちの哀愁や緊張した面持ち、凛々しさ、そして暖かさを見ることができ、その生き生きとした表情に自分は「男としての覚悟」を感じました。 実際に現地に行くと、人と人の関係の問題もあるので簡単に言うべきではありませんが、 それでも漁師という仕事はつくづくかっこいいなあと思ってしまいます。 

 

心理学の用語に外傷後成長という概念がありますが、人は衝撃的な出来事を経験した後に肯定的な変化、成長をすることがあると言われています。

日本語版外傷後成長尺度(PTGI-J) | Kanako Taku

成長を促す要因はコーピングやソーシャル・サポートなど様々に言われていますが、漁師さんたちが海に戻ってきた理由も一概にこれ、とは言えないでしょう。 また、災害を経験した人に全員前向きな成長が現れるわけではなく、中には日常生活でもストレスを強く感じてしまう人もいます。

しかし「それでも」、過去を受け入れて前に進んでいく人たちには何か大きな理由があるのではと思わずにはいられません。海の恵みを届け続ける漁師さんたちに魅せられたと共に、震災を機に、逆境におかれても人が生きる理由に関心が出てきました。 それは実証的なものではないのかもしれませんが、浅くとも震災を経験した一人の若者として、これからも考えて続けて行きたいと思う今日この頃です。

まとまりませんが、この辺で。